非人道的!ロボトミー手術!!【カッコーの巣の上で】
キャリアバズ編集部のyoshiです。
大学生のうちに観たいおすすめの映画を紹介しますね!!
今回は、人間の尊厳に問いかける映画を紹介します。
【カッコーの巣の上で】
https://www.amazon.co.jp/
1975年【米国】 上映時間: 133分
第48回アカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞受賞
■監督
ミロス・フォアマン
■原作
ケン・キージーの『カッコウの巣の上で』
■キャスト
ジャック・ニコルソン
ルイーズ・フレッチャー
ウィリアム・レッドフォード
ダニー・デビート
■映画のあらすじ
1963年9月のある日、オレゴン州立精神病院に一人の男が連れられてきた。ランドル・P・マクマーフィ。彼は刑務所の強制労働を逃れるために狂人を装っていた。しかし精神病院はもっと悲惨な状況にあった。絶対権限を持って君臨する婦長によって運営され、患者たちは無気力な人間にされていたのだ。さまざまな手段で病院側に反抗しようとするマクマーフィに、患者たちも心を少しずつ取り戻し始めた。そんな彼の行動に脅威を感じた病院は、電気ショック療法を開始するが、マクマーフィも脱走を計画し始める…。
出典:https://itunes.apple.com/jp/
主人公の刑務所を逃れるために、精神病患者でなはいのに装って精神病院に入るとこからこの物語はスタートします。秩序を守るために婦長による厳しい規律、一方的な扱いによって、患者たちは自由を縛られていました。しかし型破りで自由な主人公は、患者たちが必要としていることを自由にやらせ規則を破ったり、ルールを反対することで秩序を壊していきます。はじめは患者にトラブルが生じるんですが、段々と患者たちは人間らしさを取り戻しイキイキとしていきます。
この作品は「小さな反対分子が体制に打ち勝つ」美徳を伝えています。
またこの映画はロボトミー手術についても触れられています。
ロボトミー手術とは、
標準的な術式ではこめかみに小さな穴をあけ、そこから細い刃を挿入し前頭葉の白質を切断するという方法がとられる。当然ながら脳のどの部分を切断しているかをモニターする手段はなく、ほとんどが手探りで適当に実施されたといわれている。
前頭葉は記憶や人間としての精神活動の多くを司っているとされており、この部分を適当に切除するという術式が人間の精神活動に与える影響が大きい。
この結果、ロボトミーを受けた患者は性格・感情において顕著な変化を示す事となる。楽天的で空虚な爽快感を抱いたり、多弁で下らないことを言いつづけるといった例をはじめ、生活態度に節度がなくなり反社会的犯罪行為を行う者などその変化は多岐にわたる。
最も有名な例は、意欲が乏しくなり外界のできごとに対して無関心・無頓着になるというものだ。
出典:http://d.hatena.ne.jp/
60年代当時はロボトミー手術は、画期的な治療法として流行していたそうです。今となっては考えられないですね。また、ロボトミー手術を世界で初めて可能にした神経学者のエガス・モニスはノーベル生理学医学賞をもらったいたそうです。作品内では、主人公がロボトミー手術を施され、病院内で廃人となり以前とは変わり果ててしまいます。
60年代までは精神医学の非人道的な治療は閉鎖的なものでした。しかし、この映画によって非人道的な治療の存在を世間に知らしめることができたのです。
映画は時代背景を考えながら観ると、また違った視点から観ることができ面白いです。
ぜひ観てみてください!!