【相席居酒屋】実際に行ってみた。~下北沢編~
嗚呼… 私は迷っていた。
相席屋へ…行くか…行くまいか…。
そう、私は今一人の友人と酒を交わしている。
男たるもの一度はこの壁にぶち当たるものだろう…
『二軒目どこ行くか』
はっきり言おう、女性と飲みたいと。正直、おっさん二人と普通に二軒目に行って帰るのはあまりに儚い。そう、時間は皆すべからく平等ではないのだから…
森羅万象、深層心理、南無阿弥陀仏…恐らく、これは天命なのかもしれない。嗚呼…私は決断を決断を迫られている。こう見えて私は、決断してから行動に移すのは早いタイプの人間である。
嗚呼…私は決断を決断を迫られている。こう見えて私は、決断してから行動に移すのが早いタイプの人間である。
『…相席屋に行こう。』
ただ、女性のレベルが気になる。まるで未知の世界である。例えるならば、携帯電話を与えられた猿のそれと同じである。
迷いは全て解き放った。私は神である。
店内≪いらっしゃいませ≫
強面のお兄さんが、幼少時代のあの陽だまりで母に添い寝をしてもらっていたことも忘れて、私たちを笑顔で迎えてくれた。
強面お兄さん:「今日は、女性多いですよ。すぐセッティングできます。」
すぐに席へ案内して頂いた。そう、私は決断してから行動に移すのが早いタイプの人間である。
だが、全てに受け身になってしまう受動的な人間、俗にいう「Yesマン」になっては、ぼったくられる。
そう思った私は、まだ相席屋を信じ切れていないようであった。まるで、純粋無垢な赤子のようであった。
しかと料金プランに理解を深めたところで、早速、強面の定員がやってきて、女性の席へ案内してくれた。
女性は動かなくていい、料金は払わなくていい、、、?待てよ、ということはお金持ってなくてもいいし、何なら働かなくてもいい、ここは、蟻社会のそれと同じではないか・・・
となると、我々は働き蟻である。なんとも画期的なシステムなのであろう。ここでは、女性とお話もできるし、蟻社会を体験することができるのだから。
否、それでは、女王蟻との対面といこうではないか。
『…!?』
私は目を疑った。なんということだ。女王蟻の容姿が端麗であった。
人間の思い込みを超越した、なんとも素晴らしい蟻社会の長がそこにはいた。
私は力尽きた。
結果…
相席屋にはハイレベルな女王蟻いた。
以上、「相席屋に行ってみた」でした。
あなたも運が良ければ女王蟻に出逢えるかもしれない・・・。